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PRE-1 そもそもの始まり?
06.7.12

私の病気は最終的に悪性リンパ腫と決まったのですが、その過程で少し変わったプロセスがありました。
医師に言わせると、学会で発表してもいいくらいの特異な例だそうです。

そこでかつての記憶を探りながら病気の過程を少しずつ追いかけてみようと思います。記録をとっているわけではないので若干精度に劣るかもしれませんが。

昨年の今頃はひどい腹痛に悩まされていました。
これが本当の病気だったのですが、その前にいくつかの前兆と思える、あるいは感じさせる兆候がありました。 それが関係あったのか否かはわかりません。ただ何らかの複線があるような気がします。
そこで今回は最初の(と思われる)病気を書いていくことにします。

最初の症状は3月22日、風邪でした。
熱があり、ひどくだるい。*1

この日は ちょうど神戸からの来客があり、横浜で待ち合わせていました。
めったに会えないので、どうにか行かなくてはと、医者に寄って行きました。前日インターネットで探しておいた医者で、雑居ビルの奥にありました。
医者の診断は「インフルエンザかも」。
ということでインフルエンザの注射をして出かけました。
体調は歩くのがやっと、熱の具合でちょっとふらつくという状態でした。

その後熱は下がりましたが、数日たって嘔吐が始まりました。
何を食べてももどしてしまう、こんな状態が最初は間隔を置いて、次第に毎食後という風にひどくなっていきました。当初は何か腹の調子が悪い程度に考えていたのですが。
固形物は受けつけず、液体(ジュースやカロリーメイトなど)はなんとか受けつけていたのですが、、液体も受けつけなくなっていきました。
次第におきているのが億劫になり、寝ている時間が多くなっていったことを記憶しています。ただし、寝ると吐き気が起きやすいので参りました。

結局精一杯我慢していたのですが、とうとう妻が痺れをきらして救急車を。我慢している意味がないのですよね。 4月3日深夜のことでした。
何とか救急車までは歩いていける状態でした。横になっていると戻しそうで、早く病院へと那賀っていたのですがそうはいきません。
救急隊員が救急車の中であちこちに電話をかけ、ようやくOKの出た大学病院へ。そのまま入院でした。
ERのベットに寝ていて何度か吐き気を感じたのですが、出るのは胃液だけです宿直医が来るまで随分と待たされ、診察もそこそこに検査へ。

真夜中の検査です。
移動ベッドで運ばれていく途中、
「ああ、これで終われば帰れる」
と考えたことを記憶しています。
当人としてはどうしてもバイアスがかかってしまい、薬をもらって帰るつもりでいたのです。現実はそのまま入院。
診断結果はイレウス、つまり腸閉塞で、原因は感染性の急性腸炎だそうです。

中学の時に腰骨を折って入院したとき以来です。ただし今回は手術はなし。じっと病室でおとなしくしているだけです。
腸の中のものを外へ出すために
鼻から腸までチューブを入れ、栄養はすべて点滴からという日々。チューブで吸い出すものは腸の中で出る消化液、胆汁(緑色)、ガスなど。これらがすべて胃に上がってきてもどしてしまうのでした。まさしく○詰まりです。
数日たって一度鼻のチューブをはずし、おかゆの食事を始めたのですが、夜中にまたもどしてしまい、再度鼻のチューブにお世話になる始末(原因は胸焼けを抑える固形の胃腸薬)。このときは退院の日まで決まった途端の出来事で、がっかりでした。

妻が毎日寄ってくれました。病院は、仕事の帰りに電車を途中下車すれば寄れるところにあり、そういう面では助かる病院でした。
結局9日の入院でした。桜の咲く前に入院して、桜が散った後に退院です。この年は桜を見ずに春を終えました。

*1追記
この間のことを書いたものがありました。追加しておきます。

19日からの3連休、3日間ずっと熱を出して寝ていました。
7度から 8度の繰り返しで、身体が痛く食欲あまりなし。
22日朝一で近くの内科へ行きインフルエンザらしいと診断、薬を3種 もらう。
(その足で横浜へ行く)
ロキソニン錠、フロモックス錠、タミフルカプセル75の3種類。
22日夕方には熱が下がり、23日まで服用。
24日、夕食後吐き気があり、すべてもどしてしまう。
29日今度は昼間吐き気で戻し、多少熱が出たので再発かと思い3種の薬を再度飲み始める。

 

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