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病気-1 始まり
06.9.12

記憶とはいい加減なもので、1年もたつと結構あいまいです。
日記を書いていたわけでもなく、記憶だけを頼りにこれを書くということは不可能であり、かなり危険です。唯一の頼りは友人などと交わしたメールの記録です。

貴重な資料が残っていました。
前のイレウスもそうでしたが、大学時代の同級生で医者である友人とのやり取りです。今読み返すと、記憶にないことが沢山書いてあります。記憶とは実にいい加減なものだということがよく分かりました。

腸閉塞から1ヶ月、無事これ健康という日が続きました。
イレウスは腸が詰まって食べたものが流れていかない、胃から戻ってしまう症状でした。
今度はその逆、食べたものはすべて消化せずに下痢になってしまうという症状が始まります。5月の中頃です。

下痢は徐々に鈍い腹痛をともなうようになります。前のイレウスがこれらの症状と関係しているのかは分かりません。
メールには
「退院時(というより入院前から)の臍上左のしこり(押すと痛い)は少 しずつ軽くなっています」という言葉が残っています。記憶ではあいまいなのですが、腹の痛みは退院時から既に始まっていたようです。この痛みがすべての始まり。病気の始まり、悪性リンパ腫の始まりだったのです。

この時期は、入院後の体力回復のため意識的に長い散歩を心がけていた時期です。腹痛が起きるのはちょっと無理をしすぎたせいと考え、散歩のペースを落としたことを記憶しています。
蛇足ですが、この頃はちょっと頑張るとすぐ息切れでした。ひどく暑い日、ちょっと遠出をして隣駅まで歩いたのですが、帰りがひどくしんどい。体が重く、動くのがかったるい。坂を上がるときなどは重い身体を引きずるような感じでした。
「なんでこんなにしんどいんだろう。暑さのせいにしては体力がなさ過ぎる」
と考えながら帰ってきたことがありました。

6月下旬、下痢を抑えるために知人の医者に行き、診断を受けています。
1ヶ月間下痢を抱えて生活していたわけです。

曖昧な記憶によると、この間に以前入院していた病院へ行き、下痢や腹痛の診断を受けています。飛び込みで行ったため、診断を受けたのは入院時の担当医ではなく、まったく関係のない内科医です。
診断内容は
「こういうことはよくある。すぐ治りますよ。心配なら詳しい検査をお勧めしますが。どうしますか?」
というようなことを言われ、薬をもらって帰っています。誰だって好き好んで検査(腸の内視鏡)などしたくはないですよね。
こういうとき、大半の患者は何もないことを期待して、自分の都合のいいほうを選択します。バイアスがかかってしまうのですね。ですから医者があえて勧めない限りは検査などしないでしょうね。
さて、この薬はまったく効果ナシでした(薬の中身は記録がないので分かりません)。

この医師もそうですが、触診はなし、問診だけでした。痛みがあっても触ろうとはしません。 いつも疑問に思うのですが、内科医は触診をしないのですかねぇ。

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