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台風のような
06.10.7

今年は台風が来なくてよかったと思っていたら、擬似台風が来てしまいました。
台風から低気圧に変わったのだし、野菜も大体終わったからと思って静観していたのが間違いでした。
前にも書いたように、私の家のテラスは風の通り道になっています。向かいのマンションができてからは、南風と北風の時が特にひどい。

台風が来るとテラスの植物の避難、レイアウト変えです。
まず野菜を壁際に避難させます。できるだけ壁につけて風を避けます。
次に鉢でも小さなものを階段の下の出入り口付近に固めます。ここが一番風の当たらないところなのです。
最後に大きめの鉢をその周りに固め、小さな鉢が飛ばないようにカバーします。文字通り一寸の隙もない状態に並べられ、花のラッシュアワーという感じです。
成長したコノテは私の身長ほどありますので、周囲のフェンスに棒と紐で固定してあります。これは吹きさらしです。

さて今回は台風といっても直撃でもないし、雨だけだろうと思って高をくくっていました。雨だけならいいんです。面倒なんですよ、本当のところ。
ところが、とんでもない間違いでした。ほぼ一日中激しい南風が吹き荒れ、まずコノテがコケました。結わえてあるのに倒れてしまったのです。
何で!
今年はアリが大発生し、コノテの鉢にも巣を作ってしまったため、6本全部土を入れ替えました。数年植え替えずにいましたので、丁度いい機会と思い、重い腰を上げて大作業を行いました。

まず第一に、この植え替えが災いしました。
植え替えるときは根を刈り込み、根を小さくします。数年放っておくと、鉢の中は根で一杯。このまま植え替えたら根は窒息してしまいますので、しっかり刈り込むわけです。小さくなっていますので、植え替えた直後は土の中にはまっているだけです。根を張っているような状態ではありませんから、ちょっと力が加わると簡単に倒れてしまいます。
土も植えたばかりのときはふわっとしていますので、なおさら倒れやすい状態にあります。
そのため1ヶ月ぐらいは壁際に持たれかけ、ある程度土が固まり落ち着いた状態で元の位置に戻します。

手順としては、テラス壁面にコノテを6本並べてしまうと出入りできなくなってしまいますので、3本ずつ植え替えます。
今回のトラブルは、すべて植え替えを終わり、3本は元の位置に戻し、後の3本は土が固まるのを待って壁に寄せている状態でした。

朝9時ごろ、あまりにも風がひどいので窓の外をのぞくと、定位置の3本の一番外側、風が最も強いく当たるコノテが倒れていました。
今年から結わえる紐を太いゴム紐にしたのですが、それが伸び切っています。私が全力で引っ張っても伸びなかったゴム紐が・・・
慌てて飛び出していってコノテを起こし、梱包用の紐で固定しました。5分もかからなかったと思いますが、全身ビショビショです。

昼過ぎ、壁際のコノテがまず1本、根の部分が抜けて倒れました。アリにやられて根が弱っていたやつです。根が抜けてしまっては戻しても無駄。また風にやられますから放っておいたら、もう1本根が抜けました。
次に朝方直したコノテが、今度は根が抜けて倒れました。

一日あけて今日は快晴、抜けるほど綺麗な青空です。丹沢山系の向こうに富士山がのぞいています。
幸い小さなものは被害なし。空のプランターも無事どこにも行かずにおさまっていました。
倒れたコノテを植え替えたのですが、また倒れてしまいました。
真っ青な青空ですが、風だけは変わらず好戦的です。
今日はもうあきらめ。風が弱くなったら植え替えて、また壁に立てかけて固まるのを待ちます。青空に浮かぶ雲はじっと動かないのに、コノテの枝は激しく揺れています。
 
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