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病気-9 退院とその後

08.3.06
またまた間隔が長くなってしまいました。
そろそろこの話も終わりにしないといけませんね。

リンパ種の治療としてはミニマムの3クール、1クール3週間ですから掛け算すれば9週間。足掛け3ヶ月です。
これは消耗でした。
何もしないということそれ自体がストレスの元になる。簡単な話、ベットの中という狭いスペースへの幽閉と考えれば精神衛生上好ましくないのはお分かりでしょう。
手術直後のように動けないなら仕方ないですが、R-CHOP療法に入った時点でお腹の傷もふさがっています。身体は何の問題もないのに活動エリアが異常に狭い。
教訓として数ヶ月も続けて入院などするべきではないということを身にしみて感じました。分割できるのであればせいぜい1ヶ月/回、極力1回の入院の期間を短くするべきです。本人にも、周りの人間にも。そもそも入院するということ自体が異常な状態、それを続けるということは異常の乗数なんですよね。

で私の場合、3クール終わる前に退院しました。
3クール目の投薬が終わった時点で退院。後必要なことは通院で済ませました。
当時は「良かった、良かった」でしたが、後で振り返ってみると、
退院しても治療できるの? です。
これは私の想像ですが、感染症の心配があるために本来は入院すべきで、私の場合は入院期間が長い、当人がしつこく退院を主張した。2クールでやめてもいいのでは、と医者に訴えたことが大きく響いたのかもしれません。期間中はできるだけ家から出ないことを条件に、退院が決まりました。
その時は気が付かなかったのですが、こういう状態で退院すると家人にはかなりの負荷になります。投薬のお陰で白血球が減り、感染症にかかりやすくなる。当然のことながら家人はうつさないように、つまり自分も感染症にかからないように注意をしなければいけないのです。かなりのプレッシャーですね。この時期(12月)寒い盛りです。

退院したときは不思議な感じでした。自分の家が他人のようによそよそしい。といってもそんな違和感がするだけなのですが、慣れるまで数日かかったことを記憶しています。
家の中でもマスクは極力かけたまま。必要以上にナーバスだったかな。同じ治療で風邪をひき、危篤に近い状態になった人もいましたので一概にそういいきれないのですが。

退院後は2週間、週1回の通院で血液検査、白血球値の確認でした。こわごわ電車に乗って通院しました。なぜか電車が怖い。4ヶ月も入院していると、精神的にも肉体的にも社会生活復帰に時間がかかるのかもしれません。終わってしまえばどうって事ないのですが、当時は結構真剣でした

という次第で私の長い4ヶ月が終わりました。
その年の正月は無事自宅で過ごしました。今は3ヶ月に1回、血液検査に通院しているだけです。

余談ですが退院してからの食欲は旺盛。入院中あれも食べたい、これも食べたいが一気に開放されて食べまくり。
結局太りました。一気に体重が増えました。入院前は食べれなくて40kg台に、入院中に何とか50kg位に回復。退院後一気に80kgオーバー。かつての倍です。
まあ具合が悪いことを考えれば多少の体重オーバーでも良しとしないと・・・

最後に薬の副作用の件を書いておきます。
退院後2年経過。それでも手足の指先の痺れだけは残っています。
随分と軽くはなりましたが(痛いということはなくなりました) 、ジンとした弱い感覚は消えません。この症状は特殊な例だと思われます。痺れている分まだ薬効が続いているのだと思ってあきらめています(*^_^*)
-了-
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