文殊の越しの地蔵さまが時々赤や白のよだれ掛けをしてござるのを見て知ってべぇ。 これは孫や赤ん坊が熱を出したり、ハシカをわずらったとき、病気をなおしておくれ、 なおったら赤と白のよだれかけを上げるからと願掛けし、 なおったとき願掛けの衆が赤と白のよだれかけを持って願解きにくるからだよ。
(「にっぽん部落」 きだみのる著 岩波新書)